五人坊主だより　2023年12月号

先月は、前半は氷が張るような日があったと思えば、半ばに気温が20度くらいになる日があったりと、気温の差が大きい月でした。月後半からは気温も下がってきて、徐々に秋から冬へ移りつつあることを感じます。畑の作業としてはもっぱら収穫です。秋冬野菜、高温・乾燥の影響で虫の害や成育不良が見られますが、気温の低下とともに状態は良くなってきています。10月以降に定植したキャベツ、カリフラワーなどの野菜が、本格的な冬の到来まえに収穫できるかどうか、気がかりはありますが、採れるものはしっかり採って、年を越せるようにしたいです

来年の４月には農園を初めて20年経つことになります。一難去る間もなくまた難が来る、ということの連続でしたが、どうにかこうにかやってきました。農園の規模としては、露地５ha、ハウス１ha、スタッフは十数名、と、大規模というほどではないが小規模でもない、というポジションでやっています。おそらくうちより大きい農園では、仕組みがしっかりできていて、作業員はその仕組みの中で動いていけばよい、というようになっていると思います。また、いっそ小規模のところでは、仕事の属人性が高く、仕組みというよりもその人ありきの仕事の仕方になっていると思います。私たちの農園では、仕組み半分、属人性半分というかんじで、きわめて中途半端です。有機×多品目×直売という手間がかかることを３つ掛け合わせてる上に、中途半端な仕組みの中でやっていることで経営の難易度を上げてしまっていると感じています、大規模or小規模、どちらかにより振り切ったほうが楽なのではないかと。一方で、昨今は分断の時代と言われるように、思想的にも、経済的にも、いろいろが極端になってきているように感じます、そんな中で、中途半端であること、真ん中である事の必要性というのもあるんじゃないかなと感じることがあります。地域の農地を維持する、農業を志す人たちの研修の場となる、地域の雇用を作る、といった農業法人の必要性、また、中規模ならではの量的安定性と柔軟性をもとめるお客さんの層もたしかにあるという需要、仕組み半分、属人性半分というくらいの職場が適していると感じる担い手の存在、そして環境への負荷を減らしながら農産物を生産・流通させるSDGs的な視点からの中規模経営体の可能性、といったこともあるんじゃないか、中途半端も極めればそれはそれで居場所があるんじゃないかと。いずれにしろ常に綱渡りのような経営状態をもう少し安定させないと、この先厳しいのは確かです。

年末年始の営業案内

年内　注文締め切り：12月27日　　最終発送：12月29日

年始　発送　1月4日から　

※電話での注文対応は4日からですので、4日発送ご希望の場合は年内にご注文下さい。ファックス、メールは通常どおり受け付けています。

<野菜の成育状況>

大根、人参、ネギは好調です。キャベツ、白菜も11月半ば以降順調に採れています。ブロッコリーは全般に少ないです。カリフラワー系も成育が遅れており、思うように採れていません。今月半ばまでに収穫できればという感じです。半ばを過ぎてしまうと低温で傷んできてしまうので、それまでに何とかなってくれればと。