2024年05月01日

五人坊主だより 2024年5月号

夏野菜の植え付けも進んでいます。露地栽培の野菜も採れだしています。いよいよ繁忙期、という感じになってきました。

4月は暑かったです、20℃後半の日も多く、春というより初夏のようでした。ハウスの中は外気温プラス10℃くらいになるので、真夏のようでした。野菜は寒いよりは成育が良いものの、虫や草がでてくるのが例年より早いように思います。虫や草に負けないよう、面倒を見ていかないといけません。

 

<野菜の成育状況>

4月はまさに”端境期”でした。4月末になってようやく露地に植えたロメインレタスが採れ出し、これからキャベツ、ブロッコリー、カリフローレなども採れてくる予定です。ハウスのスナップエンドウ、きぬさやも採れ始めました。これからは種類が多くなって出荷作業も忙しくなってきます。

ハウスの葉物野菜はおおむね順調に育っています。今月もしっかり出荷していける予定です。根菜では、ハウスのカブ、大根は採れています。露地で越冬した人参を掘っています、少しトウ立ちしたものも、上のかたいところをカットして出荷していきます。玉ねぎは今年はよくないです、苗が良くなかったのと、肥料がやや少なかったのとで収穫量が少なくなってしまいそうです。今月中旬から出荷していきます。

ベビーリーフ 一時期よりは少なくなっています。不足する場合があります。
小松菜
ミニチンゲン菜
小松菜は順調です。ミニ青梗菜は一時期より採れてきました。
水菜、赤茎水菜
赤からし水菜
水菜類は採れています。今月はしっかり出荷していけると思います。
ほうれん草、赤軸ほうれん草 注文が多く、このペースだと中旬以降不足する場合があるかもしれません。
ルッコラ
ワサビ菜
ルッコラ、わさび菜ともに採れてきています。当面はしっかり出荷できると思います。
春菊 サラダ春菊は採れていますが、注文も多くやや不足気味です。
ラディッシュ 今月はしっかり出せそうです。
リーフレタス 全般に良く育っています。当面はしっかり出荷していけそうです。
キャベツ ハウスのみさきキャベツが採れてきます。量が採れるようになるのは露地ものが採れ出す中旬以降です。
ブロッコリー 10日ころからハウスのものが採れてくる予定です。
茎ブロッコリー 前半は少なめですが、中旬以降は増えてくる予定です。
スナップエンドウ、絹さや ハウスのものが採れてきました。今年はここ数年よりは採れる予定です。6月中旬まで出荷していきます。
野沢菜なばな、ちりめん冬菜菜花 野沢菜なばなは収穫が始まっています。ちりめん冬な菜花は中旬から収穫予定です。
かぶ かぶ、あやめかぶ、採れたり採れなかったりです。露地栽培の出来が悪いので当面少なめです。
人参 普通の人参、金時人参はまだあります。その他の色人参はほぼ終了です。
ビーツ 貯蔵分はほぼ終了しました。今期のものは6月中旬から収穫予定です。
大根 大根は中旬までは出荷できます。色大根は紅大根、茜わらべ大根があります。
玉ねぎ 今月中旬より出荷していきます。小玉傾向のうえ、冬の間に苗が3割くらいやられてしまったので収穫量は少ないです。
ジャガイモ 今期分は植えました。6月末くらいから収穫予定です。
ハーブ類 タイムがあります。

私たちの農園でも1日バイトアプリ(デイワーク)を利用しています。うちに来てくれる方々は本職が別にある方が多く、休みの日を利用してきてくれています。休日のはずなのに、皆さんよく働きます、気分転換にいい、小遣いかせぎ、理由はいろいろかもしれませんが、作業を楽しんでやっているのが伝わってきます

農作業、仕事としてやると大変なことが多いです、好きじゃないとできない、と思います。日々どうやって時間内にやらないといけない作業をこなしていくかを頭と体を使ってやっていくこと自体はやりがいがあるものの、しんどいことも多々あります。

一方で、まれに自然を感じたり他のスタッフのことやノルマをあまり気にせず作業できたりするときなどは、わりと作業自体を楽しんでできます、この延長で経営もできればよいのだが、と思いますがそういうわけにもいかないものです。

自分一人でやると想定した場合、栽培に関してのみでいえば、平均1日2-3時間の作業で、収入が月15万円くらいにはできそうです(あくまで2~3アールのビニールハウスを1棟月1万円くらいで4-5棟レンタルできるとすればですが。新規購入した場合、昨今の資材価格の高騰を考えると無理があります)。不耕起、半不耕起プラス太陽光パネル式自動潅水装置をつかった栽培を想定しています。

栽培する品目や売り先をどうするかで出荷にかかる時間や経費が違ってくるので一概には言えないですが、週20時間程度農作業をして15万/月の収入があれば、他の時間で別のことをする、というのも面白いように感じます。

今月私は50歳になります、10年後、開園から30年たって、後継者がいればよいですが、後継者がいなければ、ハウス数棟で半農半Xでやっていくのも悪くないかな、そういうスタイルでやっていきたい人たちで生産・販売のグループを作ってやっていくのもよいかな、といったことも考えます、まだだいぶ先の事ですが。


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