10月には例年以上に冷え込む日が多かったので、今年の秋冬は寒さが厳しいのではないかと予想していました。予想に反して、11月は穏やかな天候の日が多かったように思います。秋冬野菜もよくとれるようになってきました。それでも12月になれば朝晩は零下になってきます。畑に残っているキャベツ、白菜、大根、かぶ、人参などは、冷え込みが厳しくなるまでに取り込んでしまわないといけません。寒さに弱いものから順次収穫していきます。油断していると、急に寒波がきて吹雪くなか収穫しなければいけなくなったりするので、天候が穏やかなうちに作業を進めていきたいです。
<今出荷している野菜の様子>
今年は梅雨の時期から野菜全般に低調であったように思います。11月は天候が穏やかであったこともあり成育はよかったです。採れるものはしっかり採って、無事に年末を迎えたいところです。
ベビーリーフ | 採れています。当面は大丈夫そうです |
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小松菜 ミニチンゲン菜 |
11月は予定以上によく育ちました。当面しっかり出荷していけそうです。 |
水菜、赤茎水菜 赤からし水菜 |
成育が良くなってきました。年内は十分出荷できそうです。 |
ほうれん草 赤軸ほうれん草 |
成育は悪くないですが、注文が多くやや不足気味です。 |
ルッコラ ワサビ菜 |
よく育っています。今月はしっかり出していけると思います。 |
ラディッシュ | 成育は順調です。年内はしっかり出荷できそうです。 |
リーフレタス | ハンサムレタス、パリレタス、サニーレタス、成育はいいです。厳寒期までは大丈夫そうです |
レタス | 虫食いなどで思うように採れていません。上旬で終了予定です。 |
キャベツ | みさきキャベツ、サボイキャベツともに少量ずつながら出荷しています。みさきはハウスにあるので、少しずつ出荷していきます。 |
ブロッコリー | 小ぶりです。収穫量は少ないです。 |
カリフラワー | ここへきてよく採れています。冷え込みが厳しくなるまでに収穫してしまいます。 |
カリフローレ | よく採れています。12月下旬まで出荷していけると思います |
長ネギ | 長ネギ、松本一本、下仁田はよく採れています。なべちゃんは少な目。西洋ネギ(リーキ)も今月から出荷していきます。。 |
大根 | よく採れています。紅大根、青長大根、紫大根、黒大根、紅芯大根も採れています。 |
かぶ | 年内はしっかり出荷していけると思います。普通のかぶ、あやめかぶ、紅かぶ、イエローターニップ、日野菜かぶがあります。 |
キュウリ | 細々と取れています。凍って枯れてしまうまで、頑張ってもらいます。 |
人参 | おくれ気味でしたが採れるようになりました。黄、紫、白、金時もあります。ミニ人参はあまり採れていませんー |
プチベール | ヨトウ虫とアブラムシと格闘してきました。状態は良くなってきています。春先まで出荷していきます。 |
茎ブロッコリー | 採れています。春先まで出荷していく予定です。 |
カーボロネロ | 量は多くないですが採れています。ミネストローネにどうぞ。 |
芽キャベツ | 出荷していきます。今月後半からは収穫量は増えてくる予定。 |
オータムポエム | 今年はハウスにも植えています。当面収穫できそうです。 |
カボチャ | 秋どりのものは不作でした。ほぼ終了です。冬至用に出荷できず残念ー |
玉ねぎ | 収穫量は少なかったので、年内でほぼなくなりそうです。 |
ジャガイモ | 少なくなりました。十勝こがねがまだあります。 |
サツマイモ | シルクスイートとシャドウクイーンの2種類。1月まで出していきます。 |
里芋 | 少量ずつ、春先まで出荷していきます。 |
ニンニク | やや小ぶりですが年内は十分出荷していけると思います。 |
ビーツ | 赤、黄、縞の3種があります。赤はやや不足気味。 |
伊那谷味噌 | 村内の方から手作り味噌を仕入れて販売しています。 |
まちづくりにおける「グランドレベル」という考え方
まちづくりにもいろいろな視点、考え方があります。いずれにしろ、かつてのように行政がお金をかけてハコをつくったり大きなイベントを企画したりするようなやり方は成り立たなくなってきているように思います。
まちづくりにおける「グランドレベル」という考え方は、人の視線、生活者や旅行者の目線から見えるまちの景色、在りようをよくすることで、まち全体がよくなるという発想によるものです。(『マイパブリックとグランドレベル』田中元子著)。通りにベンチがあって、地元の人が座って会話をしている。通りに面している家の植栽が手入れされている。飲食店にテラス席があって、外でコーヒーを飲んだり佇んだりしている人がいる・・・そんな何気ないまちの在りよう、景色が意外と大切で、そういったところが暮らしやすさであったりまちの魅力になっていたりするのではないかと。最近の街は、内と外がはっきりと分かれていて、外壁がまさに“カベ”になっていて町に開かれていない、そんなところがおおいし、そもそも家・建物の外にたいして配慮していないところの方がおおいようにも感じます。
以前農園のある中川村を訪れた方から、「中川村の道(国道)は看板が少なくて気持ちがいい」と言われたことがあります。そう言われてみると、近隣のまちなかの国道沿いなどは、大きな看板があって、大きな駐車場のあるチェーン店が多く、よく言われるように“日本中どこにでもある”まちの通りになっているところが多いように感じます。
行政などが主導してまちの景観をよくしていくような取り組みも必要に思いますが、一方で、個々のお店や家が少し建物の外に対して配慮していくことで、まちの景色がよくなる、ひいては外から来た人が魅力的に感じる場所になったり、地元の人たちの暮らしやすさが増したりするように思います。
私自身、仕事にかまけて家・農園の建物の外構、畑の周りなどに対して特に何もしてきませんでした。外構、景観に配慮することは、農園の仕事自体にもなにかしら良い影響があるように思います。