2018年01月03日

新年の計 五人坊主だより新年号1

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

昨年は何かにつけうまくいかないことが多かったですが、ある意味課題が出そろったとも言えます。”伸びんと欲するものは一度かがまなければならない”と昨年は自らに言い聞かせてきました。今年は幾多の課題に対してひとつづつ対策を講じていこうと考えています。農繁期に突入する4月中に十分準備をし、飛躍の年となるよう頑張っていきたいです。

農園の今年のテーマは3つ

1.生産性の向上

2.環境整備

3.”みさきキャベツ

1.生産性の向上は、数年来言い続けていることです。私が有機農業を志した20年ほど前は、”有機栽培”というと恐ろしく手間がかかる一方良品率が非常に低い、要するに生産性が極低い農業という印象が一般的でした。実際私が研修で訪れた有機農業の先輩方のところも休日がなかったり長時間働いたりするのが当たり前といった感じでした。有機農業に関する新技術や新知見は日々進化しています。私たちは先達の苦労に感謝しながら、その前へ有機農業を進めていかなければならないと感じます。「きつくて儲からない」農業のなかでも最たるものであった有機農業を、生産性が高い仕事、きちんとやれば休日も所得もしっかりとれる仕事にしていきたいと思います。数年来栽培技術の勉強会、研修会などに積極的に参加したり、機械や設備などに投資をしたりしつつ、それらの中から使えるもの、私たちにあったものを洗い出してきました。今年はそれらを現場へと応用していき、省力化を図る一方で、品質の向上、収量のアップをしていくつもりです。今年1年でなにからなにまでできるわけではありませんが、一つずつ課題に取り組んで成果を出していきたいと思います。

2.環境整備は近年取り組む企業が増えてきているのでご存知の方もおられると思います。考え方としては、職場の整理整頓や清掃をしっかり行ない物理的な環境をキチンとしていくことで、仕事効率をよくすることはもちろん、スタッフの気持ちも揃えて企業を成長させていこう、というものです。開園以来、多品目栽培・多売り先への直売という非常に効率の悪い経営スタイルでやってきた、また栽培方法も常に試行錯誤でやってきたということで、野菜倉庫、出荷場、資材置き場、事務所などはいつも雑然としていました。そういったところが雑然としているがために大変な時間と労力の無駄をしているとわかってはいつつ、これまで改善できないでいました。栽培方法などがある程度定まってきつつあり、倉庫や機械類の設備投資も一段落したということで、今年は思い切った”環境整備”を行っていきたいと思います。道具、資材、機械などの置き場所をそろえるだけでも1の生産性向上の効果は大きいように思います。また、スタッフ皆が環境整備活動を行うことで、これまで以上にコミュニケーションが増えて仕事に対するメンタル面でも良い効果があればと期待しています。

3.“みさきキャベツ”は、昨年からお伝えしているように、キャベツの一種である”みさきキャベツ”をほぼ年間通して栽培し、大島農園の目玉商品としていきつつ、地域へも栽培の普及を図って産地化していこうというものです。「東京オリンピックで使ってもらう」を当面の目標に掲げて、それに照準を合わせて事業を進めていこうと考えています。本年度は、農産物の栽培基準であるJGAPの取得をするところから始め、良品を安定して生産するための栽培方法を探っていきたいと思います。現段階では荒唐無稽と思われてもしょうがないと思います。工程表をしめして、一歩ずつ課題をクリアしていくことで面白い取り組みへと発展させていきたいと考えます。

昨年はスタッフの確保がままならず、常にゆとりなく過ごしたように思います。今年は4月から新しいスタッフが入る予定ですし、気分も新たに頑張っていこうと思います。

本年もご支援、ご鞭撻をよろしくお願いします。

大島農園代表 大島太郎

 


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