2018年08月31日

五人坊主だより 9月号 

8月前半は先月に引き続き猛暑と干ばつ状態でした。お盆を境にいくらか暑さが和らぎ、まとまった降雨もありました。先月中旬以降乾ききって土埃のたっていた畑はようやく作付けの準備ができるようになりました。8月後半は例年よりは暑い日が多かったものの、適度に降雨もあり順調に作業を進めることができました。

農家の方と話をすると、今年はどの作物も例年より1週間から2週間前倒しで成育が進んでいるということです。私たちの農園の野菜も全般に前倒しで収穫できているような感じです。夏場に秋の作付が予定通りいかず、夏野菜も例年より早めに採り終わってしまいそうな感じなので、9月、10月は野菜が少なくなってしまうかもしれません。これからできることをしっかりやって、野菜を切らさないようにしたいです。

8月から高性能の冷蔵庫(“鮮度維持装置”という名称)を使えるようになりました。近くの柿農家と共同で利用するものです。“雪中保存”とか“チルド”のような状態を高い精度で維持できる優秀な冷蔵庫なので、根菜などは鮮度を維持したまま長期貯蔵が可能になると思います。 人参(色人参)や大根(色大根)など、これまで端境期がありましたが、今後はほぼ年間通して出荷していけるよう計画を立てています。ご期待ください!

 

<今出荷している野菜の様子>

夏野菜は収穫量が減ってきました。一方で、新しく採れてくるものが今月はあまりなく、中旬以降は野菜が全般に少なくなってしまうかもしれません。夏野菜にもう少し頑張ってもらうように管理をしっかりやっていきたいです。

 

ベビーリーフ 成育不良で不足することがあります。中旬以降は安定して採れてくると思います。
小松菜
ミニチンゲン菜
成育は悪くないです。波があるので不足する場合があります。
水菜
赤茎水菜
赤からし水菜
少し涼しくなってきたので成育は良くなっています。切らさないように出荷していく予定です。
ほうれん草
赤軸ほうれん草
良く育っています。注文も多いので、不足する場合があります。
サラダ春菊 8月~9月上旬はお休みします。ご了承ください。
ルッコラ
ワサビ菜
波がありますが採れています。今後は成育がよくなってくるので、十分出荷できると思います。
ラディッシュ 多めにつくっていますが不足する場合があります。
レッドアマランサス 濃赤紫色の葉物です。暑さに強く、よく育っています。サラダの彩に!
レタス類 ハンサムレタス(フリルレタス)、パリレタス、サニーレタスがあります。現在は猛暑の影響で採れていません。9月中旬以降はしっかり出せるよう準備しています。
キャベツ “みさき”は8、9月はお休みします。10月から再開予定です。
キュウリ 少なくなってきました。今月は細々と出荷していきます。
トマト 採れなくなってきました。今月後半からはいくらか増えてくる予定です。
ミニトマト 赤、黄、緑、茶など多種類あります。暑さ対策が十分でなかったせいか採れる量がめっきり少なくなりました。後から植えたものが中旬以降採れてくるので、幾分増えてくる予定です。
ピーマン・甘長とうがらし 順調に育っています。パプリカ(赤・黄・オレンジ・紫)も採れ始めています。成育が前倒しのような感じですが、10月まで収穫できるよう管理をしています。
ナス 普通の物以外に、フィレンツェナス、縞ナス、水ナスがあります。収穫量が少なくなってきました。追肥などしてもう少し頑張ってもらいます。
オクラ 例年通り普通のもの、丸タイプ、赤いものがあります。今月中旬までは採れると思います。下旬以降は少なくなると思います。
じゃが芋 色付き(赤、紫)のものもあります。
カボチャ 普通の物、ラグビーボール型のロロン、坊ちゃん、バターナッツがあります。味が低下しないよう冷蔵庫へ入れてあります。
人参 割れてしまうなど規格外品が多いです。黄色、白、紫もあります。8月に収穫したものは冷蔵庫へ入れてあるので、今月は出荷できる予定です。
玉ねぎ 豊作でした。どんどんご注文ください!赤玉は終了です。
ビーツ 赤、黄、縞があります。たくさんありますので是非ご注文ください。
ズッキーニ、コリンキー ズッキーニは一時より採れてきました。コリンキーは10月から再開予定です。
カブ 中旬から採れてくると思います。量が増えてくるのは10月からの予定。
自家製大豆の味噌 無添加。1000円/kg、500円/500gで販売中。
うどん ユメセイキで作ったうどんは白くてモチモチしていておいしいです。一袋350円です。極細、細、平麺がありますので、ご注文の際は太さをご指定下さい。。
こっこのタマゴ 1玉50円、6個玉入り 300円 、10玉入り 500円 (各税込)。

~園主の読書報告~ 『熱海の奇跡』市来広一郎著

いわゆるバブル経済の崩壊後、衰退の一途をたどった熱海の街が、ここ数年来いかにして活気を取り戻したのか。熱海再興の立役者ともいえる市来さんが書かれた本です。

地域の魅力を再発見するような体験型イベント、空き店舗の利活用、中心街を歩行者天国にしてのマルシェ、起業家の誘致や交流型ゲストハウスによるリピーターの開拓など、さまざまな取り組みを有機的に結び付け、民間主導で熱海の街を再活性化した軌跡が描かれています。「かつての熱海の衰退は、日本全国の地方の衰退と同じ構造でおこった」とありますが、この本に記されているような取り組みは、全国の地方都市でも大変参考になるものだと感じました。

私たちの農園のある中川村は、これまでとりわけ何もない小さな村だと村民のほとんどは思っているように思います。そんな村でも、面白い取り組みができるんじゃないか、そんな気にさせてくれる本でした。

 


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