2019年07月31日

五人坊主だより 8月号

長かった梅雨がようやくあけたかと思ったら、近年当たり前になってきている猛暑・猛暑・猛暑・・・農作業するにはなかなか厳しい気象状況になってきているように感じます。過酷な環境下でも、人も野菜も何とかやっていけるよういろいろと工夫していかないといけないです。

最近は秋冬野菜の植え付けの準備作業、植付作業をやっています。梅雨後半から夏本番に秋や冬の野菜を植え付けていくわけです。春作が一段落し、夏野菜に気をとられているとついつい秋冬作物の準備が遅れてしまいます。今植わっている野菜の面倒をみつつ、常に3カ月先、4カ月先のことを考えないといけないのですが、作業が重なるこの時期は何年やっていても難しく感じます。

 

<今出荷している野菜の様子>

夏野菜はやや苦戦気味。トマト、ミニトマトは採れていますが病気が出始めているので、今月後半以降は減収が予想されます。キュウリは一時終了です。ナス、ピーマン類は遅れまくっていましたがようやく回復してきました。今月からは出荷していけそうです。

ハウスの葉菜は、真夏は全般に減収になります。晴れた日はハウスの中は人にも野菜にも過酷な環境になっています。遮光資材などをうまく使って、真夏を何とか乗り切りたいです。

ベビーリーフ 不足気味です。
小松菜
ミニチンゲン菜
現在は採れています。気温が高い状態が続くと収量が落ちてくるかもしれません。
水菜、赤茎水菜
赤からし水菜
不足気味ながら採れています。気温が高い状態が続くとさらに収量が落ちてくるかもしれません。
ほうれん草
赤軸ほうれん草
今の所採れています。ホウレン草は遮光しても成育は割と良いです。
サラダ春菊 秋までお休み。9月中旬以降再開予定です。
ルッコラ
ワサビ菜
例年夏場は大幅な減収になりますが、今の所なんとか採れています。
ラディッシュ 若干不足する場合があります。
レタス類、トレビス ハンサムレタス、パリレタス、サニーレタスがあります。高温期は葉先が傷むチップバーンが出ることがあります。対策をしていますが、ご了承ください。
キャベツ 10月まで一時休止です。秋作は頑張ります。
トマト、ミニトマト 現在は採れています。一部に病気が発生。被害が広がらないよう対策をしていきます。
キュウリ 梅雨あけとともに一時終了。次は8月後半からの予定です。
ズッキーニ、コリンキー 収量は落ちてきました。切らさずに秋までつなげたいところです。
ナス 普通のもの、水ナス、フィレンツェナスがあります。収量は増加してきています。
ピーマン、甘長とうがらし ようやく復活してきました。徐々に出荷していきます。中旬からは安定して出荷できると思います。
オクラ 普通、島オクラ、赤オクラがあります。順調です
枝豆 いまのところ順調です。草取りが間に合っていないので後半は苦戦するかもー
トウモロコシ 普通、白とあります。先端不稔のものがあります。そのようなものは増量して出荷しますのでご了承ください。
じゃが芋 紅のノーザンルビーは不作。他のものはたくさんあります。
大根 紅大根は潤沢にあります。秋作まで切らさず出荷できそうです。普通の大根は10月以降です
人参 普通の物のほか、白、黄、紫人参があります。0℃貯蔵していますので、真夏も出荷していけそうです。
玉ねぎ 絶好調です。現在通常より値下げをして販売していますので、たくさんのご注文をお願いします!赤タマネギもあります
ニンニク たくさんあります!
ビーツ たくさんあります。赤、黄、縞があります
自家製大豆の味噌 無添加。1000円/kg、500円/500gで販売中。

 

DIO中川

村内にある遊休公共施設を使って、まちづくり的なことをやっていきたいということを以前報告いたしました。その後は少しずつながら事業を進めているところです。

施設の名称は“DIO中川”にしました。Do it ourselves (自分たちでやろう)といった意味で、地域振興、まちづくりを他人事ではなく自分事として考えてやっていこう、できることは自分たちでやっていこうという想いを込めてその名称にしました。

初めは少人数でやってきましたが、徐々に仲間・協力者を増やすべく声かけを行っています。地元の作家の方々(工芸、花、絵など)やオリジナルな事業を行っている方々など。こんなことをやりたい、という説明をする中で、「どうしてこういうことをやろうと思ったのか?」ということをよく尋ねられます。理由については以前書いたことがあるように、ここ中川村は大きな産業もなく、自主財源は20%程度。人口は減少の一途で、このままでは村はヤバいよ、というのが大きな理由です。一方で、それだけではないです。一言でいえば、やりたいからやるんだと言えそうです。

学生の頃、あるイベントのために奔走していた時期がありました。きっかけは大したことではなかったのですが、地域になにか“こと”をおこして、とりわけ何もない平穏な地域にすこしでもインパクトを与えるようなことができないか、なんて本気で考えていました。多くの方々に賛同・協力していただき、興業的には成功だったかもしれません。一方で、イベント後になんらフォローアップすることができず、結局“イベント”で終わらせてしまい非常に残念な思いを味わったように覚えています。

社会運動、極端にいえば革命的なことは、現在の日本のような歴史的段階においてはあまり意味がない、いずれそうなることをちょっと急進的にやろうというだけのことだと思います。まちづくりもそれに近いのかもしれません、自分が無理して頑張らなくてもいずれ誰かがやることだろうと。

「何もできず すわることは くやしい気持ちに 負けることだ ・・・」 (歩いて 山崎ハコ)

すわっているのがいやなだけ。何ができるかわかりませんが、やれるだけやってみようと。

 


Page Top