2021年10月31日

五人坊主だより 2021年11月号

10月前半は夏の続きのように暑い日が多かったように思います。後半は一転して一気に気温が下がり、農園から見える中央アルプスも上の方は白くなってきました。今年は初霜が20日ころに降り、ここ数年のなかでは異例の早さでした。夏野菜は、霜でダメになってしまったものがあり、かろうじて生きているものもいよいよ採れなくなってきました。出荷している野菜はほぼ秋冬野菜へと移ってきました。

玉ねぎ苗の植付、サツマイモと里芋の収穫が終わり、外の畑の作業は主なものは一段落しました。これからはひたすら収穫して出荷、貯蔵をしていきます。人参、大根などはよく育っているので、しっかりと採って来春まで出荷できるようにしていきます。

<野菜の状況>

10月上旬が暑かったせいで思ったより長期間採れた夏野菜でしたが、ここへきて寒さで採れなくなってきました。大根、人参、かぶ類はよくできています。サツマイモ、里芋も予定通りの収穫量でした。今後はしっかり出荷していきます。

遅れ気味であったキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーなどが採れてきました。ただ、ブロッコリー、カリフラワーは定植後に大雨があったせいか成育が今一つで、収穫量が少なくなってしまいそうです。

個人的にも秋冬のカボチャは欲しい野菜の一つであるのですが今年は大失敗です。定植後の大雨、鹿の害などでほとんど採れそうにありません。楽しみにされていた方には大変もうしわけなく思います。来年は対策をして臨みます!

ベビーリーフ 気温がさがり収穫量は少なくなってきました。
小松菜
ミニチンゲン菜
小松菜は潤沢にあります。ミニ青梗菜はやや不足気味です。
水菜、赤茎水菜
赤からし水菜
水菜は種まきのミスで中旬以降しばらく採れません。他のものは十分採れてくると思います。
ほうれん草
赤軸ほうれん草
縮みほうれん草が採れてきました。ほうれん草、赤軸ほうれん草は採れていますが、収穫量に波があるので不足する場合があります。
ルッコラ
ワサビ菜
上旬はやや不足気味になってしまいます。中旬以降は増えてくる予定です。
ラディッシュ 上旬はやや不足気味ですが、中旬以降は潤沢に出せる予定です。
リーフレタス 種類によっては上旬は不足気味ですが中旬以降は全体に収穫量は増えてくる予定です。
キャベツ みさきキャベツは採れるようになりました。当面しっかり出していきます。
ブロッコリー、カリフラワー 予定より遅れております。徐々に採れてきてはいますが、収穫量は少な目。中旬からは増えてくる予定です。
白菜 ミニ白菜が採れ始めました。中旬からは紫白菜、たけのこ白菜(中国白菜)が採れてきます。
春菊 サラダ春菊、春菊が採れ始めました。春菊は冷え込みが厳しくなるまで収穫していきます。
オータムポエム 秋から春にかけての定番となってきました。当面切らさずに出荷していく予定です。
茎ブロッコリー 丈夫に育てようとしたためか、茎の皮が固くなっているものが多いです。もう少し柔らかくなるよう肥培管理を調整していきます。皮が固い場合は、お手数ですがピーラーで剥いてご使用ください。
人参 ミニ人参、普通の人参は採れています。黄、紫、白、金時なども採れ始めました。年内はしっかり出荷していけると思います。
ターサイ 冷え込みが厳しくなってくると味が濃くなってきます。年内は出荷していく予定です。
かぶ 普通のカブ、あやめかぶ、日野菜かぶ、黄かぶ、紅かぶがあります。かぶ、あやめかぶはたくさんあります。当面しっかり出荷していきます。
大根 普通の大根はよくできています。色大根、紅、紅芯、むらさき、青、黒も採れています。年内はいずれもしっかり出せると思います。
サツマイモ 収穫し始めました。シルクスイートとパープルスイートの2種類です。シルクスイート、パープルスイートともによく採れました。パープルスイートはコガネムシの食害が多いので、規格外品は加工用に格安で販売しています。
里芋 植付量は減らしましたが今年はよく採れました。年内はしっかり出荷していきます。
かぼちゃ 秋作は大失敗です。ほんの少ししか収穫できそうにありません。
玉ねぎ まとめての出荷は難しくなってきました。ペースを落として少しずつ出荷していきます。
ジャガイモ 十勝こがね、北海こがね、ノーザンルビーは在庫はしっかりあります。男爵、きたあかりは少なくなってきました。
長ネギ 長ネギ、なべちゃんねぎ、松本一本、下仁田があります。いずれも今月はしっかり出荷していきます。リーキは今月後半から収穫予定です。
ビーツ 赤ビーツは今年は種が手に入らず少ししか蒔けませんでした。黄色と縞ビーツは年内はしっかり出せると思います。
その他 プチベール、芽キャベツは今月後半から出荷していく予定です。
伊那谷味噌 村内の方から手作り味噌を仕入れて販売しています。

これを書いている10月31日は、投票の立ち合いで朝7時から夜7時まで投票所にいました。

よく政治討論の場で「民意、民意」というけれど、現在の世論調査のようなものを敷衍していって、一般人の意見の多い政策を行っていくのがはたして良いのか。たぶん補助金ばらまきのような近視眼的な施策よりになって、長期的で痛みを伴うような施策は採用されにくくなっていくといえる。また、長期的な視点や多様な意見を大切にする、というのは必要であるように思うが、意見の集約ができない、意思決定ができない「決められない政治」なんてことになる。かといって政府の意思決定に重きを置きすぎると、独裁や全体主義的になっていくし、なかなか難しいものだと思います。

私も一経営者としていくらかはマネジメント、経営について勉強しています。確かなことは、マネジメント、経営の理論も、時代とともに変わってきているということ(ドラッカーなどのように現在でも通用する理論もありますが)。旧態依然のままでは、環境問題、AI、少子高齢化、多様性の時代などの問題に対応できないからでしょう。

その点、日本の政治状況は、マネジメント理論、経営理論に比して少し遅れているのかな、という印象があります、政党とか関係なく、現在の諸課題に対応できるような感じではないな、北欧や台湾などに比しても少し遅れているのかなと。優秀な人材が政治を志すよりもより民間の方へ行っているとも言えます。それは一般的に言えば悪い傾向ということになるのでしょうが、よくとらえれば政治的なことが根本から変わる新しい萌芽にもなりうるように思います。


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