2021年01月31日

五人坊主だより 2021年2月号

暖かかった昨季の冬に比べて寒い日が多いです。ずいぶんと寒いように感じますが、-10℃を下回るような日は今期はありません。10年ほど前までは年に何度かは-10℃くらいにはなっていたので、やはり温暖化の影響でしょうか。暖かい分にはありがたいのですが、大雨や干ばつといった天候不順の頻度は確実に上がっているように思うので、喜んでいるわけにはいなかいです。

今日はハウスに生えていたナズナをゆでて胡麻和えにして食べました。ナズナをゆでると、他の野菜とは少し違った独特のよい香りがします。一緒に料理をしていた上の娘が「冬と春の間のにおいがする」と言っていました、!まさに、という感じです。ハウスのなかは季節を少し先取りしているとはいえ、日に日に日差しが濃くなってきています。確実に春は近づいています。

 

<今出荷している野菜の様子>

ほぼハウスの葉物野菜と貯蔵している根菜を出荷しています。4月まではややさびしいラインナップになってしまいますー

ベビーリーフ この時期にしては採れていますが、2月はやや減収になりそうです。
小松菜
ミニチンゲン菜
寒さで芯が傷んでしまったものがあり、収穫量は少なめになりそうです。中旬以降は増えてくると思います。
水菜、赤茎水菜
赤からし水菜
水菜は寒さにあまり強くなく、収穫量少な目。赤系は採れています。
ほうれん草
赤軸ほうれん草
今のところ採れています。赤軸はやや少なめ。切らさず出荷していきたいです。
ルッコラ
ワサビ菜
成育が遅くなって不足気味です。今月中旬以降収穫量増える予定。
ラディッシュ 発芽が今一つで収穫量が落ちています。こちらも中旬以降の回復を予定
リーフレタス ハンサムレタス、パリレタス、サニーレタス、収穫量は少なめです。中旬以降気温が上がれば増えてくる予想
キャベツ ハウスのみさきキャベツは月末から収穫予定。
長ネギ 長ネギ、松本一本、下仁田、なべちゃんがあります。松本一本は太いものはほぼ終了です。西洋ネギ(リーキ)も出荷しています。
大根 普通のもの、紅大根、青長大根、紫大根、黒大根、紅芯大根があります。種類によっては在庫が少ないものがあります。
かぶ 普通のかぶ、あやめかぶ、紅かぶ、イエローターニップがあります。日の菜かぶは終了。
人参 普通の人参は今月はお休み、来月から露地のものを収穫していきます。
プチベール 収量が思うように増えませんが少しずつ出荷していきます。
茎ブロッコリー 2月は収量少ないです。春先まで出荷していく予定です。
カーボロネロ 量は多くないですが採れています。
芽キャベツ こちらもアブラムシの害などあって収穫量が増えません。少量ずつの出荷になってしまいます。
オータムポエム ハウスものを出荷しています。厳寒期でも頑張っています。
玉ねぎ ほぼ終了です。新玉ねぎは5月末から収穫予定です。
ジャガイモ 十勝黄金とシャドウクイーンが少し残っているのみです。新じゃがは7月中旬から収穫予定。
サツマイモ ほぼ終了です。
里芋 やや小さめが多いです。当面出荷していきます。
ニンニク 終了です、今年のものは6月から収穫予定です
ビーツ 赤、黄、縞の3種があります。貯蔵物を出荷していきます。
伊那谷味噌 村内の方から手作り味噌を仕入れて販売しています。

地方自治活動

今年は地区の”総代”という役が回ってきました。40数個の小さな地区(中通地区)ではありますが、一戸当たりの負担金2万5000円くらい、村からの助成を含めて年間予算で150万円ほどで、行政がカバーできない部分の自治活動を行っています。地区内の道路や河川の管理作業のようなことから、村からの配布物を振り分けたり、地区の要望を行政へ上げたり、各種の連絡を回覧でおこなったり・・・やることはいろいろとあります。

総代とはいえ、地区総会に来られる方々の中で私などは最年少に近いほうで、ほとんどの方が年上です。若い世代の人たちは家を出てしまい、高齢の夫婦であったり、単身で暮らしておられたりする方も多くいます。40代より下の世代が明らかに少ない人口構成になってきています。

数年来課題となっていることの一つに、毎年行われる河川の管理作業、地区内を流れる”前沢川”の堤防・河床の草刈りがあります。以前は河床、堤防の法面、堤防上の両側部分をすべて草刈りしていました。それが、高齢化や参加者の減少等などのために、その作業を同じように行うことが難しくなってきています。昨年は刈る部分を少なくして実施したのですが、それでは本来の目的である堤防機能の維持管理、災害防止の役割を果たしていないのではないかという意見も出ています。

先日村長はじめ行政の担当課長などとも話をする機会がありましたが、私たちのいる中通地区に限らず、村内の多くのところで同様の課題が出てきているということです。行政としても、地区活動において従来のやり方・考え方ではやっていけなくなっていることが出てきており、今後新しい方向性を出していく必要を感じているようです。

こういった課題は、日本中同様にある事でしょう。生産年齢人口の減少、税収の減少などにより、行政の施策が従来通りできなくなる、既存のインフラの維持管理だけでも厳しくなってくる、といった課題は以前から言われています。直接民主制の地区活動においては、そういった課題を最も身近で切実に感じることができます。

総代なんて回り番の役職ではありますが、小さいとはいえ自治体のトップとしてどう考えるのか、国土交通大臣としてどうかんがえるのか、財務大臣としてどう考えるのか、一つの自治(政治)のあり方・公共あり方について考えるよい機会のように思います。発想を変えれば、いろいろとやりようはあるのかな、そんな風にも思います。

明るい材料としては、もともとこの地域で生まれ育った人たちではない、よそから移住してくる人たちがそれなりに増えてきていることでしょうか。現役を引退して越してこられる方だけでなく、子育て世代の若い方がここ何年かで近所に2組来られており、地域の活動にも積極的に参加してくださっています。新年総会で総代として私がやりたいこととして、よそから来られた方や若い人たちが関わりやすい地区活動にしていきたい、ということを話しました。


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