梅雨真っただ中という天気です、6月30日。梅雨は梅雨らしくあるのがいい、とは言え、家の裏山はかつて3度ほど崩れたことがあり、家裏の田んぼが半分くらい土砂で埋まったこともありました。あまり雨続きだと心配です。
5月下旬から6月にかけては例年作業が重なって忙しい時期に当たります。その上、今年はJGAPの審査が6月にあったので、心身ともに疲労感いっぱいの月でした。ここへきて雨の日が多くなり、精神的にも体力的にもいくらか回復基調にあります。夏本番に向けて今少し気力・体力ともに回復したいところです。
<今出荷している野菜の様子>
5月中旬から6月上旬にかけて雨がほとんど降らなかったため、露地野菜、特にキャベツ、ブロッコリー、カリフラワーは不調でした。肥料設定は割とうまくできていたように思っていたのですが、もうひと手間、もう一工夫必要であったと反省しています。
果菜も畑の準備不足が響いて、予定していたより出だしが遅れ気味です。梅雨に入って、畑が潤ってきたせいか、露地の野菜はいくらか元気になってきました。トマト、ミニトマトが採れ出しましたし、ナス、オクラもようやく樹勢がよくなってきたのでぼちぼち出荷していけると思います。
ベビーリーフ | 梅雨に入って成育は不安定です。今のところ採れてはいます。 |
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小松菜 ミニチンゲン菜 |
比較的順調に育っているので、当面はしっかり出荷してけそうです。 |
水菜、赤茎水菜 赤からし水菜 |
5月は品薄状態が続きました。3種とも回復傾向にあります。 |
ほうれん草 赤軸ほうれん草 |
ほうれん草はしっかり採れています。赤軸ほうれん草は夏用の品種がなくなってしまったのでこの夏は出荷できるかどうかわかりません。 |
サラダ春菊 | 真夏はうまく作れないので、現在植わっているものを収穫したら9月までお休みします。 |
ルッコラ ワサビ菜 |
順調に育っています。6月は不足することがありましたが今月は大丈夫だと思います。 |
ラディッシュ | 採れています。 |
リーフレタス | ハンサムレタス、パリレタス、サニーレタスが採れています。今のところ順調です。 |
レタス | 普通のレタス、ロメインレタスが採れています。今月中旬までははしっかり出荷していけると思います。 |
レッドアマランサス | 深紅の葉っぱが特徴の葉野菜。ベビーリーフにも入れています。 |
トマト | 採れ始めました。秋まで頑張って出荷していきます。ソーラー式自動潅水が威力を発揮できるか!? |
ミニトマト | 採れ始めています。梅雨のせいか、大玉で水っぽい感じですが、徐々に味がのってくると思います。 |
ナス | 普通の、イタリアン、水なすの3種。10日ころから安定して出荷できると思います。 |
ピーマン | 出だしは好調でしたがここへきてアブラムシが出ているので、なんとか踏ん張りたいところです。 |
甘長唐辛子 | こちらもアブラムシと格闘しています。中旬ころからは回復してくるはず・・・ |
キュウリ | 初回に定植したものは半分ほど不調でした。最低限は採れているので、切らさず出荷していきたいです。 |
オクラ | 今月10日すぎから出荷予定。下旬からは安定して採れてくると思います。 |
トウモロコシ | 5日ころから出荷予定。やや小ぶりではありますが、今のところ虫害もなく育っています。 |
枝豆 | 10日ころから出荷予定。カメムシの害を防いで収穫にこぎつけたいです。 |
インゲン | マルサヤ、モロッコ、黄色の3種。一時なくなるかもしれませんが、下旬からはまた出荷していける予定です。 |
かぶ | あやめかぶは上旬で終了です。普通のものは今月いっぱいは出荷していきます。 |
大根、色大根 | 採れています。色大根は紅大根のみです。 |
人参 | 収穫しています。少雨のため成育は遅れていましたが、ここへきて回復しています。 |
玉ねぎ | 今年は収穫量は少なかったです。昨年のような値引き販売はしませんが、冬まで切らさず出荷していく予定です。 |
ニンニク | やや小ぶりですが年内は十分出荷していけると思います。 |
ビーツ | 春作のものが採れてきました。赤、黄、縞の3種があります。黄色は上旬一時品切れします。 |
伊那谷味噌 | 村内の方から手作り味噌を仕入れて販売しています。味よし! |
ターニングポイント
多分私が小学生のころ、今から35年くらい前のこと。テレビでなにかのドラマを見ていた。タイトルや細かいストーリーは全然覚えていない。そのドラマの中で、川谷拓三が路線バスの運転手役で、乗客を乗せてバスを運転していた。突然、川谷拓三扮する運転手は、既定のルートを外れて走り出す。えいや!とハンドルを切る場面、驚き動揺する乗客。覚えているのはその場面のみ。”うわ!やっちまった!”という衝撃ゆえか、いまなおその場面を思い出すことがある。
今年から来年に向けての農園の経営をどうするか。本来であれば4月にまとめなければいけない経営方針を、コロナウイルスの影響やGAPの審査を理由に先延ばししてきていた。先延ばししてきていた理由は、新型ウイルスやGAP審査ばかりではなく、これまで既定路線でやっていけると考えてきたことが、どうもそのままではどん詰まりのような気がしていたということがあった・・・
今年から来年へ向けて、大きく2つの路線変更を考えている。
・経営規模の縮小
・GAPの次回審査は受けない
背景や理由はおいおいお伝えしていくつもりですが、この2つの方向性を打ち出したことで、精神的に楽になったように感じます、ほんとに。
川谷拓三のドラマほど衝撃的でないにしても、一見後ろ向きの方向転換のようでありながらこの変更によって新たな可能性を切り開いていけそうな気がします、確かに。