2020年01月31日

五人坊主だより 2020年2月号

1月としては暖かい日が多かったです。冬真っ盛りであるのにいまだ降雪がありません。例年であればがちがちに凍っている露地の野菜たちですが、今年はほうれん草、ターサイなどまだ収穫できています。寒いよりはありがたいとはいえ、天候が以前とは違ってきていることを実感させられます。

春・夏野菜の準備が始まっています。昨年は猛暑や少雨で苦戦する夏野菜が多かったです。今年は昨年の不調を挽回するべく手を打っていくつもりです。ご期待ください!

<今出荷している野菜の様子>

ハウスの葉物野菜は、比較的順調に育っています。赤茎水菜、パリレタスのレッド、サニーレタス以外の葉物野菜はしっかり出荷していけそうです。

根菜は昨年中に収穫して貯蔵してあるものが豊富にあります。カブ以外はしばらく出荷していけそうです。

 

ベビーリーフ 採れています。当面はしっかり出荷できそうです
小松菜
ミニチンゲン菜
小松菜、ミニ青梗菜ともによく採れています。
水菜、赤茎水菜
赤からし水菜
赤茎水菜は不調。水菜と赤からし水菜は採れています。気温が急に冷え込んだりすると傷みがでて収量が減る可能性があります。
ほうれん草
赤軸ほうれん草縮みホウレンソウ
ほうれん草、赤軸ほうれん草ともに収量は少なめですが徐々に採れてきています。縮みホウレンソウは露地のものが残り少なくなってきました。ハウスものは来月からになります。
サラダ春菊

 

採れています。冷え込みが厳しくならないかぎり当面は大丈夫そうです。
ルッコラ
ワサビ菜
順調に採れています。この時期のものは味もよいです。
ラディッシュ 赤丸のものはよく採れています。
レタス類、トレビス ハンサムレタス、パリレタス、サニーレタスが採れています。パリレタスのレッド、サニーレタスは不足気味です。
キャベツ ちりめんキャベツ、みさきキャベツの小さいものを出荷しています。みさきは状態の良いものが少ないのでそろそろ終了です。

今年は昨年より安定してみさきをつくれるよう取り組んでいく予定です。

カーボロネロ 少しずつですが収穫しています。ミネストローネにどうぞ。
茎ブロッコリー 採れています。夏まで切らさず出荷していく予定です。
プチベール 緑と赤と2種類あります。不足気味です。今月中旬からは収量が増えてくる予定です。
芽キャベツ 3月上旬まで出荷していきます。不足気味です。
長ネギ 普通の長ネギのほか、下仁田、なべちゃんネギ、松本一本ねぎ、西洋ネギ(リーキ)があります。下仁田と松本一本は少なくなってきました。なべちゃんはまだまだたくさんあります。
かぶ 白かぶ、あやめかぶが、黄カブがあります。かぶとあやめは不足気味です。
大根、色大根 普通の大根、紅、青、紫、黒、紅芯大根と各色まだまだあります。色大根を千切りにしてサラダに入れると見栄え、味ともにアクセントになります。
さつまいも パープルスイートとシルクスイートの2種類。甘みが強くなってきておいしいです!
里芋 残り少なくなってきました。
かぼちゃ バターナッツは残り僅か。白カボチャは今月いっぱいくらい出荷できそうです。味は良いです。
じゃが芋 北海黄金とシャドウクイーン、残りわずかとなりました。後半傷みが多く出てしまったので、今年は昨年以上に良品をたくさん収穫できるようにしたいです。
人参 春先まで0℃貯蔵のものを出荷していきます。味はどの種類もよいです。
玉ねぎ 在庫が少なくなってきました。規格外品でもよい方はお知らせください。
ニンニク ちょっと芽のでかかったものが混入するかもしれません。ご了承ください。
ビーツ 残り僅かとなりました。春作はハウスで試作します。5月中旬から出荷できるかも?
もち 今年は玄米もちを通年で作って普及してみようと考えています。工夫次第で今後伸びるんじゃないかと思っているのですが・・・
こんにゃく 昨年はあまり作ることができませんでしたが、今年は作っています。ご希望のかたはおしらせください。

読書について、

昨年読んだ本は数十冊程度だと思うが、年末に読んだレヴィストロースの『悲しき熱帯』が圧倒的な印象を残している。メタファーと逆説だらけの文章で、ほとんどなにを言っているのかわからないようなところが多々あるのも、翻訳者泣かせであったかもしれないが、文学、学問、ルポルタージュの境界を行くような面白さになっていた。いまさらながら偉大なり、レヴィストロース

今年になって読んだ向田邦子の短編はあたりだった。向田邦子はテレビドラマが好きで見ていた程度だったが、小説もかなりヤバイ。漫画『ガイコツ書店員本田さん』はたまたま見たアニメが面白かったので買ってしまった。言葉と絵の表現のテンポ・間が絶妙。かつ、7-8人で仕事を回しているような書店の雰囲気、いろんな職場に通じるところがあって、単に面白いというだけでなく“みんな大変だけどそれなりにたのしみながら仕事をがんばってるんだ”と心に響くところもあった。

今読んでいる『オーバーストーリー』も面白い。木、森、植物、あらゆる生命におけるコミュニケーション、かつては荒唐無稽と思われたようなことが科学的に明らかにされてきている、そんな最新の知見を踏まえての物語となっている。科学の時代に神話は可能か、そんなことを感じる内容だが、なにぶん長い―650ページ以上ある。

本は、美意識を鍛えることもあれば、合理性や正論に疲れたようなときに心をリフレッシュする作用もある―

 

 


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