もう4月です。。4月はJGAP審査が8-9日にかけてあります。まだまだ時間があるような気がしていましたが、気が付けばあと1週間!できる限りのことをやって審査に備えるしかないです。
新しい自作の出荷システムは当初エラーの連発でした。エラー対応もようやく落ち着いてきて、今月からは本格的に運用できるようもうひと頑張りします。
気温が上がってきて、畑作業も少しずつ忙しくなってきました。今期は品質向上、安定生産のために新しい農法などを取り入れたりしながらやっていく予定です。安全性はもちろん、食味や棚もちをよくしていけるよう、試行錯誤しながらやっていきます。
<今出荷している野菜の様子>
ハウスの葉物野菜は良く採れています。プチベール、芽キャベツ、茎ブロッコリーはまだ出荷できそうです。
人参や色大根は冷蔵庫の在庫がまだあります。今年はネギをトウ立ちするまえに収穫して低温貯蔵庫へ入れてみました。4月中は十分出荷していけそうです。露地野菜が採れるのは5月になってからですので、それまでは品目は少な目です。ご了承ください。
ベビーリーフ | やや不足する場合があります。 |
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小松菜 ミニチンゲン菜 |
ミニ青梗菜は成育が悪く不足しています。小松菜は順調です |
水菜、赤茎水菜 赤からし水菜 |
赤茎水菜、赤からし水菜はやや不足する場合があります。水菜は順調です。 |
ほうれん草 赤軸ほうれん草 |
順調に成育しています。当面しっかり出せると思います。 |
サラダ春菊 | 採れて来ています。状態も良くなってきました。 |
ルッコラ ワサビ菜 |
成育がよくなっているので、当面出荷していけると思います。 |
ラディッシュ | いいものが採れています。当面しっかりだせると思います。 |
長ネギ | 長ネギ、松本一本ねぎ、なべ用ネギ、下仁田ネギ、西洋ネギ(リーキ)、赤ネギがあります。冷蔵庫にいれてあるもので4月いっぱいは出荷していく予定です。 |
レタス類 | ハンサムレタス(フリルレタス)、パリレタス、サニーレタスがあります。成育が早くなってきました。 |
キャベツ | みさきキャベツが今月10日過ぎくらいから採れてきそうです。 |
菜花 | 野沢菜、カーボロネロ、ちりめん冬菜の菜花を出荷していきます。 |
ブロッコリー | 春作は4月下旬からの予定です。 |
プチベール | 花芽が着く前に収穫して低温貯蔵してあります。今月中旬までは出荷できそうです。 |
茎ブロッコリー | 成育が早くなってきました。当面しっかり出荷できそうです。 |
芽キャベツ | 低温貯蔵物を中旬まで出荷していきます。中心に着色が見られる場合がありますが、品質には問題ありません。ご了承ください。 |
じゃが芋 | 残り少なくなりました。 |
大根 | 普通の大根は終了です。ハウスものを10日ころから収穫していきます。色大根(紅、紫、黒、青長、紅芯)はまだあります。冷蔵庫で貯蔵してあります。 |
人参 | 冷蔵庫で貯蔵しています。当面状態よく出荷していけると思います。黄色、白、紫、金時人参もあります。 |
玉ねぎ | 今期分は来月後半から収穫できると思います。順調に成育中です |
ビーツ | 残りわずかです。 |
カーボロネロ | 葉っぱは残りわずかです。いまは菜花を主に出荷しています。 |
カブ | 白かぶ、あやめ雪かぶがあります。徐々に採れて来ています。 |
モチ | 草もちを作っていく予定です。10日すぎころから出荷していきます。 |
自家製大豆の味噌 | 無添加。1000円/kg、500円/500gで販売中。 |
ヤマザキマリ著 『国境のない生き方』
昨年12月からパソコンのプログラミングを1から勉強しはじめ、2月いっぱいまでプログラミングとリノベーションの勉強・実践で終始した感じでした。3月は仕事としてはJGAP関連の資料作りやら圃場整備、仕事時間外はリノベーションの勉強・企画案作りに明け暮れました。例年冬場の仕事時間外は、実用的なことから離れた文学書やらを読んで過ごしてきたので、今シーズンはこれまでになくプラグマティックに過ごすことになりました。それはそれで楽しいということがわかってきた一方で、学生時代からの習慣で、たまには“観念の王国”に浸りたくなります。
やる事山積で精神的に全くゆとりがない中、移動中の車のラジオで高橋源一郎がヤマザキマリの『国境のない生き方』を紹介しているのを耳にしました。紹介された本の断片を聴いて、その日のうちに注文しました。
『テルマエ・ロマエ』という漫画で有名な方。この本を含め、その他の作品も私は読んでいませんでした。『国境のない生き方』では、自身の半生を振り返りつつそれまでの体験から得た所感を述べられています。破天荒な母とその母に輪をかけて壮絶な経験をしてきたヤマザキさんの経験談・哲学は、いまのゆとりのない状態で私が読むには最適ともいえる読みやすさと内容でした。母親の影響もあり、世界中を転々としながら生活する一方で、近現代の価値観・世界観からはみ出してしまう自身のよりどころをラジカルな文学作品や古代ローマなどに求めてきた経緯などは、自身と重なる部分もあって非常に納得しながら読めました。こういった本を読むことで、深く広い視野を借りて、自分を、世間を、現況をすこし相対化できると気が楽になるところがあります。
みんながみんなヤマザキさんのようにラジカル・アグレッシブだとそれはそれで問題だと思いますが、同時代的な制度・道徳・倫理感をどこかで相対化して諧謔的に見せてくれる人が同時代にいることは嬉しいです