梅雨入りは遅く、20日ころだったと思います。6月にしては少雨が続いていましたが、後半になって雨、曇りが多くなってきました。日照時間が割とあったおかげで、野菜は今のところ全般によく育っています。7月になると秋冬野菜の準備がはじまり、夏野菜の収穫・管理作業もこれからが本番ということでまだまだ繁忙期が続きます、バテないよう夏を乗り切りたいです。
暑さ対策の遮光シート利用、ソーラーパネル利用の自動潅水の導入、有機栽培で認められている防虫対策としのBT剤の利用、ハウス内の高畝不耕起栽培など、数年前から取り組んでいることごと、改善を重ねることで少しずつ成果を出せてきているように思います。策はあってもやり切れていないこともまだまだあるので、今後も改善を重ねて野菜の品質・収量向上に取り組んでいきます
<野菜の成育状況>
夏野菜、全体に採れてきています。まだ量が少ないですが、だんだんと増えてくる予定です。キャベツやブロッコリーなども採れています。みさきキャベツ、カリフローレは今年よくできていて、虫の害も比較的少なく済んでいます。人参も採れてきています。
今月からは秋作の準備が始まります。例年に比べて作業は大きな遅れなくやれています。昨年は夏以降に苦戦しましたので、今年は昨年の反省を踏まえて9月以降も野菜をしっかり出せるように今から準備していきます。
ベビーリーフ | いまのところよくできています。 |
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小松菜 ミニチンゲン菜 |
採れる量は少なくなってきました。夏場はやや少な目で推移する予定です。 |
水菜、赤茎水菜 赤からし水菜 |
全般に収穫量が落ちてきたので、やや不足気味です。夏場は少な目の状態が続きそうです。 |
ほうれん草 | 赤軸ほうれん草は夏期はベビーリーフ用のみ、ほうれん草は少ない目ですが収穫していきます |
ルッコラ ワサビ菜 |
こちらも収穫量は落ちています。今のところ何とか切らさずに採れています。 |
春菊 | サラダ春菊は採れています。8-9月は作らない予定です。 |
ラディッシュ | 収穫量は落ちてきています。真夏はやや不足気味になってしまいます。 |
リーフレタス | 高温は苦手ですが、真夏も切らさずに出していけるようにしたいです。 |
キャベツ | 露地のみさきキャベツが採れています。今年はまだまだいけそうです。 |
ブロッコリー | 例年7月になると虫でほぼダメですが、今年はまだ頑張っています。 |
カリフローレ | こちらも虫の害が比較的少なくまだまだ頑張っています。今月後半まで出していけそうです。 |
カリフラワー類 | 白、黄、紫、ロマネスコがあります。虫の害が出ていますが、良いところを拾って出荷しています。今月中旬まで行けそうです |
茎ブロッコリー | 状態が悪くなってきたのでいったん終了、次は9月中頃から収穫予定です。 |
インゲン | 例年6月から採れていますが、今年は遅れています。筋っぽくなりにくいつる無し種を今年は作っています。今月中頃からたくさん採れてくる予定です。 |
レタス | 普通の玉レタス、ロメインレタスがあります。今月中頃まで出していきます。 |
キュウリ | 春作のものは採れなくなってきました。なんとか切らさずに出せればと思います。 |
ズッキーニ | 採れています。例年梅雨で株がダメになってしまいますが、今年はいまのところ頑張っています。 |
トマト、ミニトマト | 採れてきます。病気にやられないように、秋まで頑張りたいです。 |
ナス | 成育が今一つであまり採れていません。今月から増えてくる予定ですが・・・ |
ピーマン、バナナピーマン甘長など | 採れてきています。アブラムシが一部出ていますが、今のところ被害は少なく済んでいます。 |
かぶ | 夏期はお休みです。10月以降再開予定です |
人参 | 成育が遅れていましたが採れてきています。黄、白、紫も採れてきました。ミニ人参はたくさんあります。 |
ビーツ | 赤ビーツは採れてきます。黄と縞は発芽が悪く少ないです。 |
大根 | 普通の大根と紅大根は採れています。今月は出荷していきます。 |
玉ねぎ | 収穫量は少なくなってしまいました。赤タマネギは割とたくさんあります。 |
ジャガイモ | 収獲始まりました。小玉傾向です。いまは男爵のみですが、きたあかり、シャドウクイーン、ノーザンルビーと掘っていきます。北海コガネと十勝コガネは少ないです |
ハーブ類 | パセリ、イタリアンパセリが中旬から採れてきます。バジル、青シソも今月から採れてくる予定です。 |
開園以来20年目、といっても日々の作業で忙しく、とりわけ何かするでもないままにきています。栽培も販路もほぼ独自でやってきたため、失敗、徒労を数多く重ねてきました、最近はやりのスマート経営とは程遠い感じでやってきたように思います。
農業に限らず、あらゆる産業でソフトとハード両面での生産性向上のための施策、業務のスマート化がいろいろと言われています、有機農業というとどこか牧歌的な印象がまだあるように思いますが、それでも会社として経営していくとなると、ルーティン業務はDX(デジタルトランスフォーメーション)のようなことも必要ですし、自動化・機械化できるところは自動化・機械化していく必要もあります。限られた資金や資源の中でどこに投資をしてやっていくのか、ということは常に判断を要されるし、判断のためには諸方面に関する知見・先見性が要される、ということで、なかなか大変です。
常に資金があまりない状況の中で、出荷場、貯蔵施設、倉庫を自前で作り、農業機械は中古を買っては自前で可能な限りメンテ・修理して使い、販売・受注などの出荷業務は独自のシステムを自作し、自動潅水装置は制御装置以外を自前で組んで設置し、店舗の什器、内装、外構なども自前施工し・・・など、野菜の栽培管理の仕事や出荷業務なども常時やりながら合間をぬってなんとかやってきたという感じです。一つ一つはどれも素人にしては頑張った、というレベルかもしれませんが、トータルとしてここまでやった、という蓄積はVUCA時代に一つの強みにできるかな・・・?全体にもう少しレベルアップするか外注できるところは外注したいところではあるのですが・・・