2020年01月04日

五人坊主だより 2020年1月号

 

新年です!ことしもよろしくお願いいたします。

昨年は4月にJGAP認証を取得しました。JGAPは農産物の生産における工程管理がきちんと行えているかどうか、という認証です。野菜の衛生的な取り扱い、各作業における安全配慮、環境への負荷軽減など、これまできちんとやれていなかったことを見直し、改善していく良い機会となりました。この認証は、一度取得すればよいというものではなく、継続的な取り組みが重要となります。スタッフの意識もだいぶ変わってきたように思いますが、忙しい時などついついおろそかになってしまう面もあります。今年もある現地審査に備えてしっかり取り組んでいきたいと思います。

“30年かけて理想の農園を作る”、そういって続けてきた大島農園は創業から今年で16年目。折り返しを過ぎ、後半戦へと入っていきます。理想の半分くらいまで来たのかどうか、定かではありませんが、おかげさまでどうにか続けてくることができました。お客さん、スタッフ、地域が豊かで幸せになれるために、これからもできる限りのことをやってきたいと思います。

<今出荷している野菜の様子>

いまのところ、例年に比べて暖かい冬です。ハウスの葉物野菜は、比較的順調に育っています。ほうれん草以外の葉物野菜はしっかり出荷していけそうです。

根菜は昨年中に収穫して貯蔵してあるものが豊富にあります。カブ以外はしばらく出荷していけそうです。

 

ベビーリーフ 採れています。今年は気温が平年より高いせいもありよく育っています。
小松菜
ミニチンゲン菜
小松菜は一時不足していましたが復調しました。ミニ青梗菜はたくさんあります。
水菜、赤茎水菜
赤からし水菜
比較的安定して採れています。
ほうれん草
赤軸ほうれん草縮みホウレンソウ
ほうれん草は不足気味です。赤軸ほうれん草、縮みほうれん草は当面しっかり出荷できそうです。
サラダ春菊

 

採れています。当面は大丈夫そうです。
ルッコラ
ワサビ菜
順調に採れています。この時期のものは味もよいです。
ラディッシュ 赤丸のものはよく採れています。
レタス類、トレビス ハンサムレタス、パリレタス、サニーレタスが採れています。
キャベツ みさきキャベツの小さいものを出荷しています。
カーボロネロ 採れ始めました。ミネストローネに!
ブロッコリー 採れていますが全般に小ぶりです。年内は収穫予定です。
カリフラワー

カリフローレ

ロマネスコがまだ少し残っています。次は5月後半から出荷予定です。
茎ブロッコリー 採れています。夏まで切らさず出荷していく予定です。
プチベール 緑と赤と2種類あります。不足気味です。
芽キャベツ 3月上旬まで出荷していきます。
長ネギ 普通の長ネギのほか、下仁田、なべちゃんネギ、松本一本ねぎ、西洋ネギ(リーキ)があります。下仁田と松本一本は少なくなってきました。
かぶ 白かぶ、あやめかぶが、黄カブ、日野菜カブ、紅カブがあります。かぶとあやめは不足気味です。
大根、色大根 普通の大根、紅、青、紫、黒、紅芯各色今期は豊作でした。在庫いっぱいあります。
さつまいも パープルスイートとシルクスイートの2種類。甘みが強くなってきておいしいです!
里芋 今月いっぱいで終了予定です。お早めにご注文ください。
かぼちゃ バターナッツと白カボチャを出荷しています。味は良いです。
じゃが芋 北海黄金とシャドウクイーン、残りわずかとなりました。
人参 収穫しきれずまだ畑にも残っています。たくさんご注文ください!
玉ねぎ 在庫が少なくなってきました。規格外品でもよい方はお知らせください。
ニンニク こちらはだ在庫がたくさんあります。
ビーツ 残り僅かとなりました。春作は6月から収穫予定です。
もち 今年もご注文があれば作っていきます。玄米もちあり。

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』山口周著

年末にこんな本を本屋で見かけて読んだ。世界では、経営体の幹部、いわゆるエリートが、美術・芸術を学び「美意識」を鍛えているのだそう。いまではMBA(経営学修士)よりもMFA(芸術学修士)のほうが経営幹部において必要とされる資格だという。

現在は「VUCA」の時代といわれる。VUCAは「Volatility=不安定」「Uncertainty=不確実」「Complexity=複雑」「Ambiguity=曖昧」ということ。

“このような時代において、これまでのような要素還元主義的な論理思考アプローチは機能しません。そこでは、全体を直感的に捉える感性と、「真・善・美」が感じられる打ち手を内省的に創出する構想力や想像力が、求められることになります”

また、VUCAの時代ということに加えて、昨今の世界的な経済発展によって、消費のニーズが「生存」にかかわる事柄から「自己実現」にかかわるものへと移行してきているということがあるようだ。“このような世界においては、企業やリーダーの「美意識」の水準が、企業の競争力を大きく左右することになります”

自らの“経営”を考えるうえで、非常に参考になった。一方で、最近テレビなどを見ていて感じる肯定的な印象と違和感がどういうところから来るのか、わかるような気がした。資本主義が高度化して、比較的食うに困らない人たちが増えてきたという漠然とした肯定的な印象。一方で、食べることもままならない、平穏な暮らしからは程遠い人たちもかなりいるという現実。また、美術的なものが一般化してきている、高尚なものでなくなってきているという肯定的な印象と、アートまでもがプラグマティックに解釈・利用されてきているというある種の息苦しさ― そんな時代なのかなと。

 


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