2018年10月31日

五人坊主だより 11月号 

 

畑では霜が降りるようになってきました。山の高い方から始まった紅葉は、農園のあたりまで降りてきました。小春日和の中での作業は気持ちがよいです。今月中旬を過ぎれば氷が張ったり雪がちらついたりし始めると思います。冬本番に備えて、収穫作業がいよいよ忙しくなってきます。

10月は比較的穏やかに過ぎました。月初めに来た台風の影響はそれほどなく、その後も適度に日照・降雨があって、遅れ気味だった野菜の成育はは回復基調にあります。11月も穏やかに過ぎていくことを期待します。

<今出荷している野菜の様子>

露地のみさきキャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ネギ、大根などが採れてきました。成育が悪く心配していたサツマイモも、最低限の収量は見込めそうです。これから12月いっぱいまでが一年の中で一番出荷する野菜の量が多くなります。今年は例年以上に野菜ができていますので、しっかり出荷していきたいと思います。

ベビーリーフ 順調に育っています。当面出荷できると思います。
小松菜
ミニチンゲン菜
成育は回復してきました。当面しっかり出荷できると思います。
水菜
赤茎水菜
赤からし水菜
先月は不足気味でしたが成育が良くなってきました。当面は出荷できると思います。
ほうれん草
赤軸ほうれん草
縮みほうれん草も採れてきました。いずれもやや不足気味です。ホウレン草は露地物を出荷していきます。寒くなると味がしっかりしていよいよほうれん草は旬という感じです。
サラダ春菊 サラダ春菊のほか、なべ用の中葉春菊も採れています。やや不足気味です。
ルッコラ
ワサビ菜
順調に育っています。当面はしっかり出荷していけると思います。
ラディッシュ 多めにつくっていますが不足する場合があります。
長ネギ ようやく成育が良くなってきました。例年通り、長ネギ、松本一本ねぎ、なべ用ネギ、下仁田ネギ、西洋ネギ(リーキ)、赤ネギを作っています。
レタス類 ハンサムレタス(フリルレタス)、パリレタス、サニーレタスがあります。普通のレタス、ロメインレタスも今月中旬まで収穫予定です。
キャベツ みさきは順調に収穫できています。ちりめんキャベツも採れています。
白菜 ミニ白菜・紫白菜・大玉白菜が採れています。去年散々の出来でしたが今年はしっかり出荷できそうです。
ブロッコリー 露地のものが10日すぎから収穫予定。
カリフラワー・カリフローレ カリフラワー、色カリフラワー、カリフローレが採れています。10日すぎから量が増えてくる予定です。
プチベール 採れ始めました。冬場の主力品目として、春先まで出荷していきます。
トマト 量は多くないですが11月下旬まで出荷していきます。
ミニトマト 赤、黄、緑、茶など多種類あります。こちらも2回目が採れてきました。トマト同様11月下旬まで出荷していきます。
ピーマン・甘長とうがらし 少なくなってきましたが今月中旬まで収穫していきます。
セロリ ハウスのものが採れています。小ぶりですが味は良いです。今月中旬まで出荷していく予定です。
茎ブロッコリー 採れ始めました。冬場は収量は少ないながら切らさず出荷していく予定です。
じゃが芋 北あかり、十勝黄金、メークインがあります。色付きのものは少なくなりました。
カボチャ 普通の物、ラグビーボール型のロロン、坊ちゃん、バターナッツがあります。バターナッツは豊作でたくさんあります。たくさんご注文ください!
大根 順調に育っています。普通のもののほか、紅、紫、黒、青長、紅芯があります。
人参 普通の人参、黄色、白人参が採れています。紫、金時は出来が今一つで少なくなってしまいました。当面出荷していきます。味はとても良いです!
玉ねぎ 傷みが多く、よいものを選別しながらの出荷になっています。
ビーツ 赤、黄、縞があります。9月に虫に食われて成育が止まってしまいました。大幅な減収となりそうです。縞は比較的ありそうです。
カーボロネロ、ケール 今月中旬以降収穫していく予定です。ケールは葉の縮れたもので、サラダなどにいれてもいいタイプのものです。
カブ 今月はしっかり出荷していけると思います。白かぶ、あやめ雪かぶ、紅かぶ、黄かぶ、日野菜かぶがあります。
モチ 今年産の小麦でつくったモチです。忙しくてなかなか作れていませんでしたが、今月から販売します。白餅のほか、玄米餅もご注文あれば作ります。
自家製大豆の味噌 無添加。1000円/kg、500円/500gで販売中。
小麦粉 今年産の小麦でつくった小麦粉。南部小麦(中~強力)、シラネ小麦(中力)、ユメセイキ(中力)があります。400円/kg
うどん ユメセイキで作ったうどんは白くてモチモチしていておいしいです。一袋350円です。極細、細、平麺がありますので、ご注文の際は太さをご指定下さい。。
こっこのタマゴ 11月いっぱいで販売を中止いたします。これまでご愛顧頂いた方々にはご迷惑をおかけして申し訳ありません。

1玉50円、6個玉入り 300円 、10玉入り 500円 (各税込)。

 

『コミュニティデザイン 人がつながるしくみをつくる』山崎亮著

著者は大学で“ランドスケープデザイン”を学び、その後コミュニティデザインを仕事とするようになったという。数十年前にコミュニティデザインという言葉が使われるようになったころは、郊外のニュータウンにおいて、住宅、公園、公共スペースなどの空間を設計するような意味合いで使われていたようである。しかし、著者はそのようなハード面での設計・デザインでは解決できない問題に直面するなかで、よりソフト面でのデザインに興味が移っていったという。

ソフト面でのコミュニティデザインとは、ひと言で言うと“人がつながるしくみをつくること”ということに集約できるといえる。ーモノをつくるのをやめると、人がみえてくるー モノを作らないコミュニティデザイナーとして著者の方法論と事例はユニークで興味深かった。近年では地域振興における一つのスタンダードになってきつつある方法論において、著者は第一人者といえる。

以前に熱海を再興しようという取り組みについて書かれた本をはじめ、その後いわゆる地域振興、まち興しに関する本を10冊ほど読んできた。いままで自分の知らなかったような、面白い事例が全国にいろいろあるものだと勉強になった。

優良事例から確かに感じられることは、これからの地域振興においては、ハード面での整備も必要でありながら、ソフト面でどれだけうまくやれるかが重要だということ。人口減少時代のなかで、大幅な経済成長・税収増が見込めないなかで、価値観の重心がモノ・カネからヒト・時間へ変わってきている(変わらざるを得ない)ということか。

 

 


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