2019年01月30日

五人坊主だより 2月号

 

今年の1月は、積もるような雪が降ることもなく、極端な冷え込みもなく、比較的穏やかに過ぎました。そうは言っても信州の冬、外の畑は午前中は凍っていることが多く、最近は貯蔵野菜の整理、ハウスの中の作業や倉庫の整備などを主にやっています。

今年は4月にJGAP認証の審査を控えており、そのための準備作業はこれから大詰めです。12月、1月と思うように準備を進められなかったこともあり、まったく余裕のないスケジュールで準備作業をこなしていかないといけません。やることが多く気が重いところもありますが、農園をよりよくしていくためには必要なことと考えて頑張っていきます!

農園はこれまで十数年成長ありきでやってきました。ただ、スタッフの確保が年々難しくなってきたり、自分自身も年と共にこれまでと同じ作業量をこなしていくのが難しくなってきたりということがあり、農園の在り方を一度見直さなければならないと考えてきました。前号でお伝えしたような新しい分野での挑戦を行っていく一方で、作付に関しては少し品目を絞って、限りある経営資源をもう少し集中して投入できるような仕組みにしていくことを考えています。いずれにしろ自信をもって販売できる野菜をしっかりと作っていくことが第一であると思うので、まずはそこを真剣に取り組んでいきたいです。

 

<今出荷している野菜の様子>

この時期の主力であるハウスの葉物野菜はさすがに成育が遅いです。ただ、2月中旬になってくると陽も長くなりますし、気温も上がってくるのでだんだんと出荷できる量は増えてくると思います。根菜は昨年末に収穫して冷蔵庫に入れて有る物を出荷しています。冷蔵庫の性能が格段に良くなっているので、貯蔵物とはいえ鮮度は非常に良いと思います。

とはいえ、これから春先に向けて出荷できる品目は減る一方ですし、量も少なくなってきます。ご希望に添えないことなどあるかもしれませんがご了承ください。

ベビーリーフ 順調に育っています。この時期は成長が遅い分味が濃くなります。
小松菜
ミニチンゲン菜
収穫できる量は少なくなっています。寒さが厳しくなると芯が凍みて傷んでくることがあるので、状態を確認して出荷していきます。
水菜、赤茎水菜
赤からし水菜
収穫量は少なくなっています。今月後半からは回復してくると思います。
ほうれん草
赤軸ほうれん草
不足気味ではありますが、採れています。
サラダ春菊 不足ぎみです。回復してくるのは今月後半からの予定。
ルッコラ
ワサビ菜
ルッコラは不足気味。わさび菜は採れています。
ラディッシュ 今の所順調です。当面しっかりと出せると思います。
長ネギ 長ネギ、松本一本ねぎ、なべ用ネギ、下仁田ネギ、西洋ネギ(リーキ)、赤ネギを作っています。ネギの根っこの素揚げが意外と美味しいことを最近知りました。
レタス類 ハンサムレタス(フリルレタス)、パリレタス、サニーレタスがあります。
キャベツ 3月後半までは端境期です。みさきは来年からは切らさずに出荷していきたいと思います。
白菜 ミニ白菜、白菜はまだ在庫があります。今月中には終了予定です。
ブロッコリー ハウスの中の小さいものがいくらか収穫できそうです。その後は4月まで休止します。
プチベール 冬場の主力品目として、春先まで出荷していきます。アブラムシの害があり、減収になってます。
茎ブロッコリー 採れています。収量は少ないながら切らさず出荷していく予定です。
芽キャベツ 小粒が多いですが採れています。春先まで出荷していきます。
じゃが芋 ほぼ終了です。小玉はまだいくらか出荷できます。
カボチャ 在庫は少なくなりました。バターナッツはまだあります。
大根 普通のもののほか、紅、紫、黒、青長、紅芯があります。冷蔵庫で貯蔵してあります。
人参 冷蔵庫で貯蔵しています。状態よく春先まで出荷していけると思います。
玉ねぎ 終了です。6月中旬から今年の物を収穫予定です。
ビーツ 残りわずかです。
カーボロネロ、ケール カーボロネロは採れています。ミネストローネのほか、しゃぶしゃぶで食べるとおいしいです。ケールは葉の縮れたカリーノケールで、サラダなどにいれてもいいタイプです。寒さに強いのでこれからが本番です。
カブ 白かぶ、あやめ雪かぶ、黄カブがあります。
モチ 白餅のほか、玄米餅もご注文あれば作ります。
自家製大豆の味噌 無添加。1000円/kg、500円/500gで販売中。
小麦粉 今年産の小麦でつくった小麦粉。南部小麦(中~強力)、シラネ小麦(中力)、ユメセイキ(中力)があります。400円/kg

 

パソコンの勉強

ここ1-2ヶ月、パソコンのプログラミング(エクセルのVBAというやつ)の勉強をしています。出荷管理、納品書の作成、請求書の作成などをパソコンで自動化することが、事務作業の大幅な省力化になるとわかってはいました。ただ、既存のソフトを購入して使ってみたりしたものの、使い勝手が思いのほか悪いし、既存のソフトだとカスタマイズすることもできない。業者に依頼すると初期コストがかかるしカスタマイズにも時間とお金がかかる。それなら自分でやろうと始めたわけです。

子どもの宿題などを見ていると、“なんでこんな簡単なことがわからないの?”と思ってしまうことがあるのだけれど、自分がプログラミングで行き詰っていることなんて、よく分かっている人からすれば同じようなものなのかなと思ったりします。仕事時間外でやっていることもあり、日に数ミリずつ進んでいるような感覚です。

高校時代の英語の先生の教え「全然上達したように感じなくても、毎日やり続ければ、3カ月くらいたつとふと以前よりできるようになったと実感できるはず」。

これまでなんにつけ壁にぶち当たっては愕然とすることの繰り返しでしたが、その度に3カ月やれば、3年やれば、と思ってやってきたような気がします。せわしない時勢のなか、あまり悠長なことも言ってられないのかもしれませんが、頑張ってみます- 園主

 

 

 


Page Top